経営に見るアートとサイエンス

織田トマトの日々
あかね
あかね

織田トマト広報担当、織田茜です。

今日は高知もちらほら雪が舞っていました。

その前日は17℃くらいあった休憩小屋も今日は4℃。

あまりの気温の違いにビックリですが、そうは言ってもまだ1月。

まだまだこういった寒さもしばらくは続くんだろうなぁと思いつつ、

體をあったかくしてこの冬も元気に過ごしたいです。

トマト農家になる前年の2016年。

私は高知県が主催する土佐MBAという学びのカリキュラムのひとつ、「土佐経営塾」という研修を受講していました。

「土佐経営塾」は、慶応ビジネススクール等が作成したケース教材を使用して、経営についての基礎知識と意思決定について学び、地域を盛り上げ貢献する人材に成長するための学びを得る場として高知で毎年開講しています。

当時、経営の何たるかも分からなかった私は、毎回ヒーヒー言いながら事前課題に取り組んでいました。


土佐経営塾の修了証書とともに。約5年前だけど、私も若いなぁ(笑)

その研修の中で、「経営とはアートか、サイエンスか」と言ったテーマが取り上げられたことがありました。

この「アート」や「サイエンス」というのは、ざっくり言うと、経営における意思決定で何を重視しているのかということを表したものです。

「アート」の場合は、直感や感性を重視しています。

「サイエンス」においては、分析やデータを重視しています。

土佐経営塾の講師の先生曰く、「アート、サイエンス、どちらがいいというわけではなく、バランスが大事だ」とのことでした。

私自身、トマト農家の経営に携わるようになって、直感や感性による部分と、会計やデータといった数字に基づいた判断のどちらもが経営には欠かすことができない要素だと感じています。

「中庸」という言葉があるように、どちらか一方に偏るのではなく、バランスを持ってその時々の経営判断を行っていく。

経営においては、迎える場面場面によって必要とされるものも違います。

そうなるとおのずと判断する際に重視するものも変わります。

アートとサイエンスのバランスが大事。

そう講師の先生は私たち生徒に伝えた後、こんなことを言いました。

それは、実は、高知は他地域に比べて、アート寄りの人材が突出して多いということです。

そう言われてみると、私が思い浮かべる高知の人々の多くが感覚的なタイプです。

そして、高知県出身の夫がまさに、「直感」だけでトマト農家になったタイプなんです。

とある調査結果では、創業者タイプの経営者においては、圧倒的にこの「アート」タイプが多いそうです。

確かに、よく目にする企業の起業当時の話を聞いたり見たりすると、たったひとりの人物の想いや直感からものごとが始まっていることがとても多いと感じます。

土佐経営塾の講師の先生は、先ほどの講義の中で、こうも言っていました。

「バランスは大事だけど、どちらかに思いきり振り切っているのもそれはそれで個性がありおもしろい」

実際、私たちも「アート」を重視するタイプだったからこそ、良いか悪いかは別として、深く考えることなく勢いに乗って「トマト農家になる」という意思決定をすることができ、今があるんだろうなぁと思います。

未知のことに臨む時、あまりにもいろんなことを考え出したら、人は怖れや損得の考えが優位になってしまい、新たなチャレンジに踏み出すことができにくくなるように感じます。

けれど、一歩踏み出し、がむしゃらに試行錯誤してみた後は、分析や数値によって適切な判断を行い軌道修正していくことが必要になる。

実際、多くの企業がアートタイプで始まっていたとしても、組織がだんだん大きくなり整っていくのと並行して、さまざまな仕組やデータを整備し、経営における意思決定がアートからサイエンスに移行していくとも言われています。

トマト農家になって4年。

ちょっと遅いくらいかもしれませんが、まさに今、「アート」だけではなく、「サイエンス」も踏まえて経営を見直し、実践していく時だということを実感しています。

 

織田トマト

【夫:織田康嗣】
高知県立高知東高等学校卒 

2017年 新規就農してトマトの栽培を始める

幼い頃、週末に父親の実家がある佐川町に、田んぼの手入れに来ていた。
平日はサラリーマンとして働く父親は普段全く笑顔がなかったが、週末の田んぼで汗を流す時だけは、驚くほどとびきりのいい笑顔をしていたのが子ども心に強く印象に残っていた。

高校卒業後は、大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うようになり、そんな時に頭に浮かんだのは、かつて父親が楽しそうに田んぼをやっていた姿だった。

「仕事もプライベートも自分の人生をまるごと謳歌する大人を増やす」べく、命の源である食を支える農家になることを決意。

世の大人たちを細胞からエネルギーで満たす生命力が高いトマトを届けようと日々励んでいる。

【妻:織田茜】

中央大学法学部卒 

都内の化粧品メーカーで「肌の専門家」として年間2,000人以上の肌相談に対応。社内外で美容や応対の教育指導にも従事

夫と共に高知に移住し、2017年から夫婦でトマトを栽培している。

織田トマトの日々
細胞が喜び命が輝く大空と大地の愛を繋ぐ「織田トマト」
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