フルーツトマトの定義とは?それは「品種」じゃなく「栽培方法」の違いです。

織田トマトの日々
あかね
あかね

織田トマト広報担当、織田茜です。

12月になると聞きたくなるのがおなじみのクリスマスソング。

トマトハウスの中でも、時々クリスマスソングを流しています。

クリスマスソングを聞きながらの農作業は、

心がウキウキします。

 

トマトって今は本当にいろんな種類やブランドトマトがありますよね。

トマト農家の私たちでさえも、近隣のスーパーはもちろん、県外に行った時にその地域にあるお店に入った時に、今でも初めて出会うトマトがたくさんあり、全部は把握しきれていないくらいです。

その中でも、「フルーツトマト」の種類は、ここ最近とても多くなってきたように感じてます。


3年前に京都の八百一本館さんを訪れた時のトマトコーナーの写真です

このフルーツトマト、実は、品種名ではありません

そして、フルーツトマトの明確な基準も実はないんです

そもそも、フルーツトマトは一般的な大玉トマトやミディトマト(中玉トマト)の品種を、独自の栽培方法によって仕上げたものを言います。
(織田トマトは、大玉トマトの『桃太郎ファイト』という品種を選んでフルーツトマトに育てています)

栽培方法のポイントの一つは、「水分調節」

与える水分の量を調節することで、元々は大玉トマトや中玉トマトといった品種のトマトが、小ぶりで糖度が高いトマトに育つんです。

糖度についても、一般的な大玉トマトがだいたい4~5度くらいと言われているのに対して、フルーツトマトは糖度7~8度くらいからのものを指して言います。
(同じ産地でも時期によって糖度の自主基準が異なることがあります)

今のところ、明確な基準がないため、それぞれの農家さんや産地、ブランドによって自主的に基準を設けています。

織田トマトの場合は、と言うと、現在、トマトの糖度を測るセンサーを導入していません。
そのため、明確に糖度を測定したり、糖度ごとに選別することはできません。

じゃあ、どうやって「フルーツトマト」を選んでいるかと言うと、糖度や旨みに関してトマトに現れる「美味しいしるし」を見て選んでいます

美味しいしるしは、トマトたちの見た目はもちろん、手触り、重量感、香り、赤色の深み具合など、いろんなところに現れるんです。

トマトたちが教えてくれるサインを頼りに、「私たちが自信を持ってお届けしたい!!」と思えるトマトだけを選び、大切なお客さまにお届けしています。


一つ一つのトマトの美味しいしるしや個性を見極め、箱に詰めていきます。実はこの時間がお客様の喜ぶ顔を想像して楽しくもあり、またどの子をお届けしようか悩ましくもあります。

今シーズンのトマトたちも、私たちが五感を総動員して選び、「ぜひ食べてほしい!!」そう思える自信いっぱいのトマトたちを、1月頃から全国発送予定です。

織田トマト

【夫:織田康嗣】
織田トマト栽培管理責任者
高知県高知市出身

農業を志したのは、幼い頃に見た父の姿がきっかけだった。

平日に会社員として働く父の笑った顔を見たことは無かったが、週末に田んぼで汗を流す父はとにかく笑っていたのが子ども心に強く印象に残っていた。

高校卒業後は、大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うように。そんな時、かつて父が楽しそうに田んぼをやっていた姿を思い出した。

2014年、新規就農を決意し高知県へUターン。
2017年、子ども時代に父と田んぼで汗を流した思い出の地、佐川町でトマト栽培を始める。

自分を大切にし愛することが人を大切にし愛することに繋がる。
だからこそ、食べた人が愛で満たされる、そんなトマトを届けるべく、「愛∞無限大!」を合言葉に夫婦二人三脚で日々励んでいる。

ドラマー、音響スタッフとしても高知県内を中心に活動中。

【妻:織田茜】
オンラインショップ、ブログ担当

大学時代に化粧品に魅了され、都内の化粧品メーカーに就職。
これまで10,000人以上の肌相談に対応。
また、美容知識や顧客対応の社内教育にも従事。

2014年、夫と共に高知県に移住し、2017年から夫婦でトマトを栽培。

農業に携わることでこれまで以上に食の力を知り、人は食べるもので作られていることを実感。

「美しさとは健やかであること」との考えから、心とからだを健やかに保つことを作物の力を通して届けたい!
と、トマトたちのお世話はもちろん、ブログ記事の執筆などを精力的に行っている。

織田トマトの日々