農家こそ野菜を買い、食べ、レストランで美味しいものを食べよう

織田トマトの日々
あかね
あかね

織田トマト広報担当、織田茜です。

一週間程前から口内炎に悩まされていた夫。

ようやく回復してきたようで、私もホッとしています。

何事もなくおいしく食べられること。

それだけでしあわせなんだと、こんな時に実感します。

農家になる前と農家になった今とを比べて変わったことと言えばいくつかありますが、よく野菜を食べるようになりました

「農家なんだからそんなの当たり前じゃん」

そう言われたら全くもってその通りなんですが、それは、“自分が育てた野菜”のことだけを指して言っているのではありません。

もちろん、我が家のトマトも様々なトマト料理のレシピを調べては、料理をして食べて体感するようにしています。


我が家のトマトとココナッツオイルで作ったエビチリ。ごはんが止まらなくなります

そして、我が家のトマト以外にも、興味を持った他の農家さんが育てたトマトや野菜をスーパーや直売所で購入したり、時にはお取り寄せしたりして、ひとりのお客さまとして体験するようにしています

また、私はよくレストランや飲食店にも足を運びます。

今年はコロナの影響で県外に行く機会は全くありませんでしたが、これまでは県外に行く機会があると、事前に立ち寄る周辺のお店を調べて、気になるレストランに食べに行っていました。

実際に、お店に足を運ぶことで、食材の使い方や味付け、盛り付けを通して、野菜や食材がどんな風にお客さまやお店の方に求められているのかを実感することができます

また、同時にそのお店にいるお客さまのリアルな反応を見られることが、とても大きな学びになっていました。


代々木上原にあるフレンチレストラン『エミュ』さんにて

と、字面だけ見ると、めちゃくちゃ食に対して意識が高い人のように思われるかもしれませんが、農家になる前の私は食に対する意識はおろか、興味もそこまでありませんでした。

そもそも、料理が大の苦手で自宅で料理をすることがあまりなく。。。だから、レシピもお決まりなら、買う野菜もお決まりの数種類しか購入したことがありませんでした。

また、食べることは以前から好きだったので、おいしいものを知っている友人が一緒だといろいろ食べには行くけれど、自分一人となると何を食べるかについては特にこだわりがありませんでした。

そんな私がトマトをはじめいろんな野菜を度々買い、お取り寄せし、料理をし、様々なお店を調べて食べに行くようになったのは、実は農家になってからのことです


神保町にあるインド料理店『マンダラ』にて

それは、農家になる前、東京で農業や野菜についての講座を受講した時の講師からかけられた言葉がきっかけでした。

これから農業をして野菜を育て販売するなら、その野菜の出口を考えなさい

野菜が一般のお客さまにどんなふうに食べられるのか、レストランなどでどう調理され、どんなふうにお皿に盛りつけられてお客さまに提供されるのか。

お客さまやレストランのシェフはどんな野菜を求めているのか。

それを知り、体験しなさい

この言葉をかけられた数年後の2017年。私は、夫と共にトマト農家になりました。

トマト農家になってから、その言葉を特に強く意識するようになりました。

それは、お客さまと同じ一消費者の目線を持つことが、生産者としても販売者としてもとても大事だと思っているからです。

農家にとって野菜を栽培する過程はとても大事です。

当たり前ですが、農家はそこに自分の全意識を向け、そこで見たことや感じたことを活かして、お客さまに「おいしい」と言ってもらえる野菜を届けることに一生懸命に取り組んでいます。

けれど、そのお客さまと同じ立場で野菜を見て体験する場に身を置くことは、野菜を栽培することと同じくらい大事なことだと私は思っています


広尾にある『広尾はしづめ』さんにて

ところで、高知に移住する前の私は、化粧品メーカーの社員でした。

私が化粧品業界に入るきっかけ。それは、化粧品が大好きだからというシンプルな理由ただひとつ。

入社する以前は、デパートにある様々な化粧品メーカーのコーナーに足を運び、そこで試しては気に入ったものを購入し、使っていました。

けれど、実際に入社すると、これまであんなに色んな化粧品を使っていたのに、どんどん自社製品だけを使うようになっていくんですよね(笑)

それは、社員割引があったりと金銭面でお得だったり、社内事情を知っているからこそ安心して購入できているというメリットからその選択をしていたりもするので、必ずしも良くないことではありません。

けれど、お客さまの目線と同じ立場でいようとするなら、やっぱり色んなメーカーを見て回り、いいなと思ったものがあれば購入し体験することが大事なんじゃないかなぁと思うんです。

実際、いろんな化粧品メーカーのコーナーを回ることで、メーカーごとのお客さまの層や実際のお客さまの声、各メーカーの雰囲気や美容部員の特色、データには反映されにくいお客さまの動向を感じ取ることができました。

だから、当時の私は定期的に都心の主要デパートを巡り、化粧品フロアを歩きまわり、気に入ったものがあれば購入し使ってました。

その体験には、自社のお客さまへの施策のヒントがたくさん詰まっていました。

私が農家になる前に受講した講座の講師である農家さんも、日々いろんなレストランを巡り、様々な食材を食し続けています。

尊敬するその先輩農家さんに少しでも近づけるように、私もこれから一消費者としてもっともっと、野菜が食される瞬間に立ち会って実感していきたい、そう思っています。

細胞が喜び命が輝く大空と大地の愛を繋ぐ織田トマト

【夫:織田康嗣】1982年 高知生まれ 高知県立高知東高等学校卒 
大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動し、故郷で農業がしたいと高知にUターン。

2014年 高知県佐川町に夫婦で移住
2017年 トマト農家として新規就農する

幼い頃、週末になると父親の実家がある佐川町に、田んぼの手入れをしに父親と来ていた。

サラリーマンだった父親は、朝早くから夜遅くまで仕事で家におらず、普段は笑顔がなかった。

けれど、週末の田んぼで汗を流す時だけは、とびきりのいい笑顔をしていた。

それを見た時に、「農業っていいなぁ」となんとなく思っていたが、高校卒業後は興味があった音楽の道に進む決意をする。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うようになり、そんな時に頭に浮かんだのは、かつての父親が楽しそうに田んぼをやっていた姿だった。

そこで、「自分が生きたい人生を選び、とことん楽しむ」と決め、故郷・高知で農家になる事を決断。

『仕事やプライベートの区別なく、自分の人生をまるごと楽しむ大人で溢れる世の中にする』ことをビジョンに掲げる。

自分の人生をとことん楽しむためには、まず心とからだが元気でエネルギーに満ちていることが大切だと考え、おいしいだけじゃない生命力が高いトマトを届けようと決める。

夫婦で「ありがとう」「愛してる」と日々トマトたちに声を絶えずかけている。

【妻:織田茜】1978年 鹿児島生まれ 中央大学法学部卒 都内の化粧品メーカーで「肌の専門家」として年間2,000人以上の肌相談に対応。社内外で美容や応対の教育指導も手掛ける。

織田トマトの日々
細胞が喜び命が輝く大空と大地の愛を繋ぐ「織田トマト」
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