トマトが苦手なお子さんが
いるお母さんから
時々こんな言葉を
いただくことがあります。
それは
「織田さんのところのトマトなら
食べてくれるんじゃないかと思って!」
たしかに
トマトが苦手だと
いうお子さんが
織田トマトは
食べられた!
というお声をいただくことは
結構あります。
けれど
逆もしかり。
他のトマトは大丈夫だったけど
織田トマトは苦手だった
というお声も
あんまり私たちの耳には
届かないけれど
もちろんあります。
(ってこういうことは
生産者に直接は言いにくいですよね(^^;)
高知県にあるお酒と歴史の町・佐川町で
【愛、無限大】をテーマに
大空と大地のエネルギーを
トマトを通してあなたに繋ぎ
輝く人生を応援する
「運気が上がるトマト」
織田トマトの織田茜です!
ところで
トマト農家として
織田トマトのことを
日々みなさまに
ご案内している私自身は
実は
生トマトが食べられません!!
子ども時代は
生トマトだけじゃなく
野菜自体が大嫌いでした。
生トマトは苦手だけれど、トマトの色味や形、見た目は大好きです
そんな私も大きくなるにつれ
小さい頃に
あんなに嫌いだった野菜も
生トマト以外は
いつしか食べられるように
なっていました。
おそらく
このブログを読んで
くださっている方の中でも
同じような経験を
されている方って
多いんじゃないでしょうか?
それでは何故
小さい頃あんなに苦手だったものを
今では食べられるようになったのか?
それには
主に2つの理由があるそうです。
まずひとつめは
味覚を感じる器官が
鈍くなっているから。
味覚というのは
舌にあるブツブツとした
突起状のもの
(これを「味蕾(みらい)」と呼びます)
で感じます。
大人になると
この味蕾がどんどん減り
約1/3くらいまで
減ってしまうそうです。
もちろん
大人になっても
この味蕾の数が
子どもの頃と
あまり変わらず
味覚に対して
敏感な状態が
続いている方も
いるそうです。
そして
もうひとつが味覚の好み。
味覚には
・甘み
・旨み
・塩味
・酸味
・苦み
の5つがあります。
子どもが特に
好むのが
甘みと旨みと塩味。
逆に
酸味と苦みは
嫌がる傾向にあるそうです。
それは
酸味は腐ったものを
苦みは毒など危険なものを
本能的に連想させることで
生命の危険から
回避しようという
働きが起きると言われています。
今でこそ
品種改良や栽培方法などで
野菜も酸味や苦みが減り
甘さや旨みを
感じやすいものが
増えてきましたが
そもそも野菜は
甘さや旨み塩味
に加えて
酸味や苦みといった
味覚のバリエーションが
凝縮された食材。
甘味、旨味、塩味、酸味、苦味、いろんな味わいを楽しめる味覚のバリエーションの宝庫、野菜。
だから
本来子どもが苦手な
酸味や苦みを
感じることで
お子さんが野菜を苦手だと感じるのは
とても当たり前だったりするんですよね。
けれど
味覚は成長にともなって
変化していくもの。
生まれた頃の味覚が
ずっと続いていくのではなく
「育っていくもの」
です。
触れたり見たり
口にする機会が
増えていくことで
成長に合わせて
脳も味覚も
これまで苦手としていた味覚を
受け入れていく体制が整い
食べられなかったものも
いつしか食べられるように
なっていきます。
お子さんが嫌いな野菜も
切り方や
調理方法
食べる時期
など
によって
私たちに見せてくれる
顔もそれぞれ。
野菜が持つ
いろんな顔を楽しみながら
ぜひお子さんの
味覚をお子さんと一緒に
育ててあげてくださいね。
トマトたっぷりのドライカレー
とは言っても
無理強いは禁物
誰だって嫌いなものを
強制されたら
嫌ですよね。
それはお子さんだって
同じこと。
だから
無理強いすることなく
それでいて
野菜と接する機会や
好きになるかもしれない機会を
閉ざさない
そんなバランスが
大事なんじゃないかなぁと
感じています。
お子さんのすこやかな成長を
誰よりも強く願っている
それが親御さんでいらっしゃると
思います。
だからこそ
お子さんの好き嫌い
を目の当たりにすると
悩んだり
試行錯誤したり
されていらっしゃると思います。
それってとっても
愛溢れることですよね。
お子さんの成長のために
あれこれチャレンジされて
いらっしゃるって素晴らしいです。
そんな思いをぜひ
これからも大事にされながら
「子どもって野菜が苦手なのは
珍しいことでもないんだ」
「味覚が大人よりも敏感な分
野菜が苦手に感じてしまうんだなぁ」
ということを知ることで
必要以上にお子さんの好き嫌いに
構えることなく
どんどん変化し育っていく
味覚の成長を見守り
一緒に楽しみ
ワクワクするような
そんな食体験を
お子さんと紡いでいってくださいね。
高知からまごころこめて。