愛とは○○を変えること

織田トマトの日々

相手に良くなってほしくて
いろいろしちゃう。

そういうことってよくありますよね。

だけど

本当の愛はそうじゃない。

今日はそんなお話。

 

自分の人生をとことん楽しむ
大人で溢れる世の中にする

ことをビジョンに

エネルギー溢れる真っ赤な太陽
のようなトマトを通して

細胞が喜び命が輝く
大空と大地の愛を繋ぐ天使💛

織田トマトの織田茜です。

 

昨夜は昨年初めて出店した
都内で開催される女子マルシェの
ミーティングにオンラインで
参加しました。

 

すると

なんとそこにタケイファーム
武井さんのご厚意で

フランスはパリで農業を営む
山下朝史さんが飛び入り参加
してくれました。

 

パリのヤマシタから学んだ野菜のクオリティー
農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。私には尊敬する農家が3人いますが、その1人がフランスで農業を営む山下朝史(やました・あさふみ)

 

山下さんはパリの料理界では
知らないものはいないと
言われるほど著名な日本人です。

 

その野菜はパリの三ツ星レストラン
のシェフたちの憧れ
とまで言われています。

 

ところで

農家にとって野菜を栽培する過程で
何が最も大事かと問われたら
多くの農家がこう答えます。

 

それは

土づくり

 

土づくりとはいわゆる
「良い土」に近づけるために

堆肥や肥料を撒いたり
することを言います。

 

実際に農業の研修ではこれを
基本として学びますし

私たちもトマトの
シーズンが終わると
土づくりの作業に入ります。

 

 

 

でも昨夜は山下さんから
とても興味深い話を伺いました。

 

それは

果たして人間が土を
つくることなんてできるのか?

 

だから

山下さんは「土づくり」を
一切されません。

 

ただやることは

とにかく自分の畑の土をとことん知る

 

そして

その土がどんなことが
得意なのか強みなのか

そこをしっかり見極める。

 

そして

ただただその土を愛すると決めて
覚悟を持ってその愛を貫く

 

もうね

オンラインで山下さんの
言葉を聞きながら

私は恥ずかしながら
泣いてしまいました。

 

というのも

今年で5年目のシーズン
を迎えていますが

土の不均一さは
ひとつの悩みだったからです。

 

そもそもトマトハウスが
立つ以前は田んぼだった土地。

 

前身が田んぼの畑にありがちなこと。

 

それは

水を多く含んでいるということ

 

これは

水をいっぱい必要とする
作物にとっては強みですが

水を絞って育てる作物には
弱みなんです。

 

 

私たちのトマトハウスも
例にもれず水がなかなか切れない。

 

だから

そこに悩まされ続けた
5年でもあります。

 

でも

それがその畑の土の個性である

 

そう思っている。

 

だけど

その個性を生かし切れていない
とも感じたり

そもそも土の個性を無視した
作物を育ててるんじゃないか

っていう気持ちもすごくあり。。。

 

毎シーズン出口のない壁が
ずっと目の前に立ちはだかっている

そんな気持ちだったんですね。

 

でもね山下さんはこう
言ってくれたんです。

 

そうやっていろいろやるのは

相手を想う愛があればこそ

なんだって。

 

例えば

愛する我が子によりよい人生を
送ってほしいって思って
親がいろいろやることだって

その根本には親の
子に対する愛があるから。

 

そして

農家が良い土になってほしいって
思っていろいろやるのも
土への愛があるから。

 

 

だけど

本当の愛は
相手を変えることじゃなくて
自分が変わることなんだ

 

だから

ただただ目の前の土を信じ愛を貫く

 

山下さんから改めて農業に
携わる者として

そして人として大切なことを
教えてもらいました。

 

まだまだ私はこれからも
迷い立ち止まりを繰り返すと思う。

 

でも

それでいいんじゃないかな。

 

迷っても立ち止まっても
歩み続ければそれは道になるから。

 

 

高知からまごころこめて。

織田トマト

【夫:織田康嗣】
高知県高知市出身
2017年 新規就農してトマトの栽培を始める

幼い頃、週末に父親の実家がある佐川町に、田んぼの手入れに来ていた。
平日はサラリーマンとして働く父親は普段全く笑顔がなかったが、週末の田んぼで汗を流す時だけは、驚くほどとびきりのいい笑顔をしていたのが子ども心に強く印象に残っていた。

高校卒業後は、大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うようになり、そんな時に頭に浮かんだのは、かつて父親が楽しそうに田んぼをやっていた姿だった。

「仕事もプライベートも自分の人生をまるごと謳歌する大人を増やす」べく、命の源である食を支える農家になることを決意。

世の大人たちを細胞からエネルギーで満たす生命力が高いトマトを届けようと日々励んでいる。

【妻:織田茜】

中央大学法学部卒 

都内の化粧品メーカーで「肌の専門家」として年間2,000人以上の肌相談に対応。社内外で美容や応対の教育指導にも従事

夫と共に高知に移住し、2017年から夫婦でトマトを栽培している。

織田トマトの日々
愛∞無限大|織田トマト