それぞれのトマトにそれぞれの魅力がある。それを私に教えてくれたトマト『大きなフルーツ太陽』が誕生するまで

織田トマトの日常
あかね
あかね

織田トマト広報担当、織田茜です。

最近、コピーライターの川上徹也さんの著書を読んでいます。

新刊『仕事で大切なことは尼崎の小さな本屋で学んだ』を

昨日読みました。

ビジネスはもちろん、人生においても

大切なことがたっぷり詰まった1冊でした。

今シーズンから「やってみたい!!」と思ったことは、まずはできる範囲でいいからとにかくやってみるということを大事にしています。

例えば、自分の「好き」と勢いに任せて販売した土佐文旦とのコラボ企画がそうなんですが、もうひとつ、私たちにとってのそんな試みに当たるのが、今シーズンから全国発送に仲間入りした『大きなフルーツ太陽』という商品です。


こちらが『大きなフルーツ太陽』。写真では大分真っ赤な完熟状態ですが、暖かくなると皮や果肉が柔らかくなりやすいので、時期によって輸送に問題がない熟れ具合でお届けします

この商品は、夫の想い、そして私の苦い経験から誕生した商品です。

織田トマトには、フルーツトマトや大玉トマト、味重視といった仲間たちがいます

私たちはトマトの中でもフルーツトマトを育てて販売しています。

けれど、そうは言っても、収穫する全ての実がフルーツトマトとして販売されるわけではありません。

織田トマトは、土耕栽培です(土で栽培すること)。

トマトの栽培には、土耕栽培以外にも、溶液栽培やフィルムを使って栽培する方法があります。

これは一概には言えませんが、溶液栽培やフィルムを使った栽培方法は、生育環境が一定の状態になりやすいのに比べて、土で育てる場合には、樹がある場所の土の状態によって生育状態が大きく左右されます。

だから、フルーツトマトとしてお客さまの元に届けられるトマト以外のトマトもそれなりの量が一定数あります。

そして、そんなトマトたちは、いわゆる≪規格外≫と呼ばれます。

規格外になるトマトとしては、糖度が低いものや、傷がたくさんあるもの、形がよくないとされるものやサイズが大きいものが挙げられます。

織田トマトでは、フルーツトマト以外のトマトについては、大玉トマトとして出荷したり、地元の方に販売したり(『味重視(味ジューシー)』)していました。

そんなふうに、織田トマトではフルーツトマトを筆頭にさまざまなトマトが存在し、それぞれのトマトたちがそれぞれに求められる場でお客さまを笑顔にしています。

市場価格が低い大きなサイズのトマトを喜べなかった私

トマト農家になって4年目の私たちは、経営においてはまだまだ試行錯誤の真っ只中。

そして、経営が安定するには、やっぱり市場価格が高いフルーツトマトがそれなりにしっかりした量が実り、出荷することが大事になってきます。

(とは言っても、ここ数年、フルーツトマトの市場価格もどんどん下がっているのが現状です)

2年目、3年目の時、トマトの病気にみまわれ、収穫量がガタっと落ちた経験がある私たちは、このいわゆる基本の大事さを身に染みて感じています。

そして、この収穫量がとことん落ちて経営がとにかく苦しかった時には、市場価格が高いフルーツトマト以外のトマトを心から喜べない自分がいました。


どーんと私の手のひらいっぱいの大きなトマト。2年目3年目は収穫するトマトがこの大きな子たちばかりになると落ち込んでいました。。。

特に、日射量が少ない冬の季節は、水分がうまく絞り切れなかったり、湿気が高くなって病気につながったり。

ただでさえ病気によって収穫できるトマトの数がめちゃくちゃ少なくなっているのに、やっと収穫できたトマトは、フルーツトマトの割合はごくわずかで、市場価格が安い規格外のトマトたちばかり。

収穫するトマト、収穫するトマト、その全てが大玉サイズのトマトだとなんだか悲しくなって、収支や差し迫った返済の金額や期日が頭に浮かび、どんどん不安が募る。

そんな私がいました。

どのトマトたちも私たちのかわいい我が子たち

いつもそう言っているはずなのに、今の私はフルーツトマト以外のトマトたちの存在を喜んであげられない。

そんな自分がとても嫌で、言ってることと思っていることが違うことがすごく苦しかったんです。

それぞれのトマトにそれぞれの魅力がある

でも、夫は、フルーツトマト以外の、大きなサイズのトマトたちがすごく好きで、「おいしい」ってよく食べてました。

もちろん、私から見ても「このトマト、めっちゃパワーが凄くて、見てるだけでも元気になるのに、食べたらもっともっと元気になるよね」って思う大きなサイズのトマトたちがいました。


まるで太陽のようなトマト。収穫の最中にこんなトマトに出会うと私たちも元気になりますし、この子たちで作ったトマトカレーは織田家の元気の源です。

私たち夫婦はそんな大きなサイズのトマトたちを、「まるで太陽みたい」とよく言っていました。

もちろん、大きなサイズのトマトたちもフルーツトマト同様に、それぞれ個性があります。

やさしい自然な甘みと柔らかい皮や果肉感を味わえるタイプや、フルーツトマトがそのまんま大きくなったようなタイプもいます。

夫婦2人とも大好きな大きな太陽のようなトマトたち。

けれど、市場ではビックリするぐらい安い価格で取引されます。

「それならいっそのこと、地元の方に食べてもらったり、我が家に持ち帰ってトマトカレーやスープなどのお料理に使ったりしたほうがいいや!」

そう思って、出荷はせず、この大きなトマトたちが大好きな地元の方に販売したり、我が家に持ち帰ることが多々ありました。

そうやっているうちに、自分の心の中でむくむくと湧き上がる気持ちに気づくようになりました。

それは、

ただサイズが大きくなるだけで、市場ではなんの魅力も価値もないかのように単価がグッと安くなるってなんなんだろう?だって、めちゃくちゃ立派でおいしいトマトなのに。

無水調理などのお料理にたっぷり使えるし、このトマトたちが好きだって言うお客さまも多くいる。むしろ、フルーツトマトとはまた違ったこの子たちならではの魅力を、これまで“フルーツトマトの織田トマト”を可愛がってくれた大切なお客さまにも感じてほしい!!

そう思う気持ちが強くなってきました。

特に、夫は「この子たちの持つ魅力を必ず分かってくれる方がいる」という強い想いがありました。

『大きなフルーツ太陽』の誕生

そこで、今シーズンは、思い切って商品ラインナップに加えてみることにしました。

一番悩んだのは、価格です。

だって、市場ではほとんど価格がつかない大きなサイズのトマトたち。
この子たちの魅力を私たちはどう数字で表現するのか。

悩んで何度も話し合って、やっとふたりで決めた価格で注文サイトにアップした時。
とにかく夫婦でドキドキしっぱなしでした。


サイズも大きさも色合いも形もそれぞれの個性派集団がギッシリ3.2㎏分詰まっています

が、少しずつ、この子たちをご自宅にお迎えくださったり、大切な方への贈り物に選んでくださる方がいらっしゃるようになりました。

もちろん、織田トマトのトマトたちを知り尽くしている夫が、フルーツトマトたち同様に、みなさまにぜひ食べてほしいと心から思う、そんな子たちを厳選しています

そんな子たちがようやくひと箱に全員揃ったら、晴れてみなさまの元に旅立ちます。

一度にたくさんの数がご用意できず、発送まで大分お待たせしてしまうかもしれないトマトたち。

それでも、この子たちが高知を旅立つのをじっくり待っていてくださるお客さまに恵まれたおかげで、少しずつみなさまの元に会いに行くことができています。

お手元に届いたお客さまからの嬉しいお声を聞くたびに、私たちが元気づけられ、そして、まだまだ可能性いっぱいの我が子たちの持つ魅力を教えてもらっています。

そして、大きな太陽のようなトマトたちは、これまでと同様に地元のみなさま方にも引き続きかわいがっていただき、私たちが想像した以上の人気者になっています。

(これから日射量がどんどん増える季節を迎えると、これまでよりもご用意できる数が減ってしまったり、お届けするまでの日数が長引く可能性があります。何卒ご理解いただけますと幸いです)

これまでのフルーツトマトたちに加えて、大きな太陽のようなトマトたちが織田トマトの仲間として加わり、みなさまがますます元気に笑顔にしあわせいっぱいになるお手伝いができるなら、とっても嬉しいです。

今シーズンの織田トマトは、こちらからお求めいただけます。

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高知に移住した夫婦がちいさな山間の町・佐川町で育てるトマト【織田トマト】のオンラインショップです。フルーツトマトを高知からご自宅へ直接お届けいたします。(1月頃~5月中旬頃まで)日々のトマトたちの様子については、ブログやSNSに随時アップしていますので、ぜひご覧いただけますと嬉しいです。

※現在、オンラインショップではSOLDOUTになっていますが、3月17日頃には再入荷を予定しています。ご購入をご希望のお客さまにはご迷惑をおかけいたしますが、もう少しだけお待ちくださいますようお願いいたします。

※本日(2021.3.16現在)、再入荷いたしました!!

織田トマト

夫はドラマー、妻は化粧品会社勤務の農業ど素人の夫婦が高知に移住し、2017年からトマト農家になりました。

高知のほぼ真ん中に位置する山間の小さな町・佐川町でフルーツトマトを育てています。

わたしたちの合言葉は「愛、無限大」。

自分を愛で満たし、自分の中にある無限の素晴らしい可能性に気づき、自分らしい輝く未来を謳歌されること

織田トマトを召し上がるみなさまがそんな人生を歩まれることをトマトを通して応援する応援団として、夫婦二人チカラをあわせています。

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