野菜が農家を育てる

織田トマトの日々

トマト農家の私は
トマトを育ててはいない。

農家になって5年目を迎えた今
感じること。

今日はそんなお話。

 

「自分を生きる」

と決めたあなたを
大空と大地のエネルギー
たっぷりのトマトで応援する

織田トマトの織田茜です。

 

今シーズンもいよいよ始まりました!

 

何が始まったのかというと

それは「収穫」!!

 

緑色の葉っぱたちの間から
深くて濃い赤色が見えると
とにかく嬉しくなる。

 

その嬉しさは年々じわじわ
大きくなってるんですよね。

 


今シーズンのトマトたち!!

 

 

こう言うとおかしいんですけど

私は年々トマト農家になっているなぁ

って思うんですよ。

 

いや、もちろん5年前から
トマト農家なんですが(笑)

 

ただ

当時の自分のことを振り返ると

始めた当初は肩書こそ
トマト農家かもしれないけど

まだまだ心も體も意識も
その肩書に追いついてないんですよ。

 

それが

1年経ち2年経ち3年経ち

そうやって日々
トマトたちに向き合い

トマトたちのことを考え
触れ合う日々を積み重ねることで
トマト農家になっていく

そんなことを最近は身をもって
実感するんですよね。

 

でね

NJE理論毎日ブログの仲間で
先輩でもある

青森の中泊町で患者さんと
青森のみなさんをしあわせにしている

「小野治療院こころtoからだ」
の永ちゃん(小野永一さん)の
このブログを読んで
改めて思ったことがあったんですよ。

 

『勝手に育つ環境作りとは』
No838 あなたにはできないよとという人たちをギャフンと言わせた男がMVPに!大谷翔平選手のMVP受賞は満票だと聞くが 誰もが信じられないパフォーマンスをし…

 

それは

私たちはトマトたちを育てているようで
トマトたちに育てられている

っていうこと。

 

ところで

私はトマトを「作る」とは
敢えて言いません。

 

そのきっかけは

農家になった時にたまたま見た
とある農家さんのインタビュー記事。

 

そこには

作物は人間が作るものじゃない

と書いてあったんです。

 

それ以来

私は「作る」という言い方ではなく
「育てる」と言っています。

 

 

けれど

トマト農家になって3年を過ぎた頃から
この「育てる」という表現にも
違和感を感じてきたんですよね。

 

だってね

トマトたちはもう十分自分が生きる
ための力を持ってるんです。

 

その力をそれぞれのトマトたちが
最大限発揮できる環境を整えること

それが私たちがやること。

 

そして

私たちの都合で
たまに手助けが必要になるから

その必要なお世話を
ちょっとだけ私たちがやっている。

 

そのお世話をする過程で

自然に触れ、自然を知り

それによって
むしろ私たちのほうが

トマトたちによって人として
成長させてもらっているんです。

 

 

 

だけど

「これだけやったから完璧になる」
ということもなく

たまに怠けてしまうことも
あるのが人間なんですよね。

 

だから

毎日作物たちと触れ対話し
自分を内省する農家という在り方は

私のような怠け者にとっては
地道に自分自身を整える

めちゃくちゃいい方法
なのかもしれません(^^;)

 

というわけで

今日も明日も明後日も
トマトハウスに足を運び

トマトたちからいろいろ教わって
成長していきます。

 

 

高知からまごころこめて。

織田トマト

【夫:織田康嗣】
高知県高知市出身
2017年 新規就農してトマトの栽培を始める

幼い頃、週末に父親の実家がある佐川町に、田んぼの手入れに来ていた。
平日はサラリーマンとして働く父親は普段全く笑顔がなかったが、週末の田んぼで汗を流す時だけは、驚くほどとびきりのいい笑顔をしていたのが子ども心に強く印象に残っていた。

高校卒業後は、大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うようになり、そんな時に頭に浮かんだのは、かつて父親が楽しそうに田んぼをやっていた姿だった。

「仕事もプライベートも自分の人生をまるごと謳歌する大人を増やす」べく、命の源である食を支える農家になることを決意。

世の大人たちを細胞からエネルギーで満たす生命力が高いトマトを届けようと日々励んでいる。

【妻:織田茜】

中央大学法学部卒 

都内の化粧品メーカーで「肌の専門家」として年間2,000人以上の肌相談に対応。社内外で美容や応対の教育指導にも従事

夫と共に高知に移住し、2017年から夫婦でトマトを栽培している。

織田トマトの日々
愛∞無限大|織田トマト