高知に移住する前と後でイメージが激変した高知を代表する野菜。それは「ししとう」です。

高知のこと
あかね
あかね

織田トマト広報担当、織田茜です。

今日は農作業を途中で切り上げ、

高知市内に行ってきました。

高知県内の小学校や大学の卒業式が

行われたこの日は、街で袴を来た学生さんたちを

よく見かけました。

袴姿って素敵ですよね!

これから新たな道に進まれるみなさま、

ご卒業おめでとうございます。

 

実際にやってみないと分からない!!想像していたことと実際の印象が違うことってよくあります。

夫が「故郷の高知で農業がしたい」と言ったことがきっかけで、高知に移住した私たち夫婦は、移住して早々に、『高知県立農業担い手育成センター』で農業を学ぶことになりました。


高知県四万十町にある『高知県立農業担い手育成センター』

この研修施設では、農業についての基礎を学ぶとともに、実際に高知県で就農し農家として生計を立てるために、高知の特産品を中心に栽培方法を学びます。

私たちが学んでいた頃は、きゅうりやなす、トマトやピーマン、ししとう、ニラといったハウス栽培の他にも、枝豆やオクラ、生姜などの露地栽培についてもいろいろ学ぶ機会をいただきました。

研修生(私たちのようにこの施設で農業を学ぶ方をこう呼びます)は、ある一定の期間ごとにそれぞれの野菜を順番に担当しながら、その野菜について実践的に学びます。

実際に栽培を担当してみると、想像していたものとは違うこともたくさん出てきます

例えば、おもしろそうだと思っていた野菜なのに、実際にやってみたら意外と興味を持てなかったり。

逆に、全く興味がなかったのに、やってみたらすごくおもしろいと思えたり。

見てるだけや知ってるだけじゃ分からないことって結構あるんですよね。


夫の当時の研修中の様子。研修中も夫はトマトと触れ合うことがとにかく楽しくて仕方なかったそうです

私自身、実家が農家ではなかったこともあり、毎日農作業するなんてこの時が初めてでして。

全てが未知の世界でした。

そして、それは野菜についても全く同じで、知らないことがいっぱいあるんですよね。

「こんな風に実るんだ!」

とか

「こんな匂いがするんだ!」

なんて新たな発見の連続で、とってもおもしろかったなぁ。

そんな私がここ、高知県立農業担い手育成センターで、これまで自分が思っていたことと全く違う印象を抱くことになる野菜と出会います。

それが、「ししとう」でした。

“単なる付け合わせの野菜”だったししとうが、大好きな野菜に変わるまで。ししとうの魅力をつらつらと語ります。


高知のししとうと出会って、これまでししとうに抱いていた印象がガラッと変わりました

ししとうは、高知県が日本全国一の出荷量を誇ります

ししとうの旬は夏ですが、それ以外の季節も含め、高知では一年を通して県内の各地でししとうが栽培されています。

高知に移住して農業研修をするまでは、ししとうってただの付け合わせの野菜というイメージしかありませんでした

だから、飲食店で食べる料理の脇にししとうがあっても、味わって食べるということもなく。。。

ししとうを使って料理することもなければ、買う事すらありませんでした。

そんな私が農業研修でししとうの栽培について学び、自分がちょっとでも栽培を担当したししとうを実際に食べた時、これまでのししとうに抱いていたイメージがガラッと変わってしまったんです。

とにかく、めちゃめちゃおいしかった!!

ししとうってただ色味のために添えてるだけというイメージがありますが(って私だけでしょうか?)、そんなイメージを持っていたことをししとうに謝りたいくらい、堂々とメインを張れる野菜だということに気づかされました。

ししとうがこんなにもおいしいものだと知ってから、研修中にししとうのハウスに入ると、ししとうの匂いを嗅ぐだけでお腹が空いてくるようになりました(笑)

今では、高知の特産品と言われる数々の野菜の中でも、飛びぬけて好きな野菜です。

それに、ししとうはとにかくどんな調理法でも対応できる、万能野菜なんです

焼く、炒める、煮る、揚げる

下処理もそこまで必要ないですし、手軽に使えて、簡単におかずが一品完成できちゃう食材なんですよね。

私が一番好きでよくやる調理方法は、「焼く」もしくは「炒める」です。

自宅なら、特に手の込んだことをしなくても、ただししとうをフライパンで炒めて塩コショウを振れば、手早く簡単に一品できちゃいます。

また、それがとにかくおいしいんです!!


油を引いたフライパンで炒めて塩コショウしただけで十分おいしい!!私はちょっと焦げ目をつけるのが好きです

BBQならただ焼いたり、串にお肉と交互に刺して焼くのもオススメ。

他にも、チャーハンやドライカレー、煮びたしなどによく使います。


ししとうのチャーハン


ししとうと豚肉の塩焼きそば


ししとうの煮びたし


織田トマトとししとうの和風ドライカレー。ライスは石川商店さんの雑穀入り

ししとうは、栄養もたっぷり!!

免疫を上げたり酸化を防ぐ効果があるβカロテンやコラーゲンを作る働きをするビタミンCなど、嬉しい栄養がたっぷりの緑黄色野菜なんです。

ししとうとのコラボ商品を販売します

高知県立担い手育成センターで学んだ農家仲間の方々の中にもししとう農家さんがいます。

共に農業について学んだみなさんとは、今でもそれぞれの栽培のシーズン終わりには食事を共にしたり、それぞれの現状などを情報交換したり、互いに応援し合う関係を研修時代から築いています。

コロナ渦によって、最近はリアルに会うことはなかなかできずにいますが、それでもそれぞれがそれぞれの地でがんばっているんだなぁと思うと、私たちも元気をもらえるんです。

そんな中、昨年から一都三県を中心とした全国各地での緊急事態宣言による飲食店の時短営業や休業により、各生産者にとっても厳しい状況が続きました。

各地で「○○(食材名)が在庫を抱えている」とか、「値が下がってやっていけない」という声が多く聞こえるようになりました。

それは、高知が生産量全国一位を誇るししとうも無関係ではありません。

ししとうは、そのほとんどが業務用といって飲食店などに卸されます

そのため、今回のコロナ渦のように飲食店が営業できない状況では、行き場がなくなってしまいます。

また、行き場がないだけではなく、価格も従来よりも大分安い金額で取引されていたりします。

先日、やっと緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだかつてのような賑わいを取り戻せるまでにはある程度の時間がかかる。

高知に移住してから大好きになった、高知を代表する野菜・ししとう。

このししとうの魅力を多くの方に知ってほしい

そして、

少しでもししとう農家さんたちを応援することに繋がったら嬉しい

そんな気持ちを込めて、共に農業を学んだ農家仲間であるししとう農家さんにご協力いただき、ししとうとのコラボ商品を今月から5月まで販売することに決めました。

内容量によって3タイプご用意しています。

1.『高知のやさい お楽しみセット

2.高知のやさい ししとう大好きセット

3.『高知のやさい 満足セット

もちろん、私のような小さな個人がちょっとやそっと動いただけで、ししとうの現状が大きく変わるわけではないのは分かっています。

でも、この現状に関係なく、私は、実際に経験して本音で大好きなものを伝えられる機会があるなら、この機会をとことん活用してみたい!!

今年、私は、「やってみたいことは、とにかくやってみる」ということを大事にしようと決めました。

だから、自分の心が動いたししとうとのコラボを始めます。

ぜひ、この機会に高知のししとうのおいしさをご自宅で楽しんでもらえたら嬉しいです!!

織田トマト

【夫:織田康嗣】
織田トマト栽培管理責任者
高知県高知市出身

農業を志したのは、幼い頃に見た父の姿がきっかけだった。

平日に会社員として働く父の笑った顔を見たことは無かったが、週末に田んぼで汗を流す父はとにかく笑っていたのが子ども心に強く印象に残っていた。

高校卒業後は、大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うように。そんな時、かつて父が楽しそうに田んぼをやっていた姿を思い出した。

2014年、新規就農を決意し高知県へUターン。
2017年、子ども時代に父と田んぼで汗を流した思い出の地、佐川町でトマト栽培を始める。

自分を大切にし愛することが人を大切にし愛することに繋がる。
だからこそ、食べた人が愛で満たされる、そんなトマトを届けるべく、「愛∞無限大!」を合言葉に夫婦二人三脚で日々励んでいる。

ドラマー、音響スタッフとしても高知県内を中心に活動中。

【妻:織田茜】
オンラインショップ、ブログ担当

大学時代に化粧品に魅了され、都内の化粧品メーカーに就職。
これまで10,000人以上の肌相談に対応。
また、美容知識や顧客対応の社内教育にも従事。

2014年、夫と共に高知県に移住し、2017年から夫婦でトマトを栽培。

農業に携わることでこれまで以上に食の力を知り、人は食べるもので作られていることを実感。

「美しさとは健やかであること」との考えから、心とからだを健やかに保つことを作物の力を通して届けたい!
と、トマトたちのお世話はもちろん、ブログ記事の執筆などを精力的に行っている。

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