私にとって食べることは
ものすごくワクワクすることです。
それは味のことだけじゃなく
見た目や
雰囲気
立地
ファッション
などなど
「食べる」ことの周りにある
いろんなワクワクも
楽しむことなんです。
代々木上原にある「エミュ」さんでのひと皿
けれど
そんな大好きな
食べることが
時にしんどくなって
しまうことがある。
食べることを
辛さではなく
思いきり楽しむために
思うこと。
そんなことについて
今日は書いていきます。
高知県にあるお酒と歴史の町・佐川町で
【愛、無限大】をテーマに
大空と大地のエネルギーを
トマトを通してあなたに繋ぎ
輝く人生を応援する
「運気が上がるトマト」
織田トマトの織田茜です!
ところで
トマト農家の私は
生トマトが小さな頃から苦手です。
「自分のとこのトマトなら大丈夫でしょ?」
ってよく言われるんですが
自分のとこのトマトも
生では全く食べられません。
就農当初は
それがものすごく
コンプレックスでした。
「自分のとこのトマトを
生で食べられないのに
よく案内できるよね」
とか
「それって必死になって
無いだけじゃないの?
必死になったら食べられるでしょ!」
って言われることが
あったりして
悲しかったり悔しかったり。
その度に
チャレンジしてみたけれど
生トマトが嫌いな私にとっては
生トマトを無理やり
食べることは
ただただ辛いだけでした。
生トマトは食べられないけれど、見た目のかわいらしさやパワフルな色合いから元気をもらってます
そんな時によく思い出したのが
小学生の時の給食の時間。
当時の私は
今よりも大分食が細く
(ここ、笑うところです笑)
生トマトだけじゃなくて
基本、野菜は大嫌いでした。
ラーメン屋さんに行ったら
野菜を母のお皿に
全部移して麺だけ食べる。
子どもが好きだと言われる
カレーライスが大嫌い。
だから
とにかく給食の時間は
大変でした。
当時は
「給食は残さず食べる」
ということが指導
されていた時代。
トマトをはじめ
野菜が嫌いな私は
昼食時間に食べ終える
ことができず
その後の昼休みまで
目の前の給食と
にらめっこしていることが
よくありました。
それがとにかく辛くて。
誰だって目の前の
食材を
おいしく食べられたら
気持ちがいい。
でもそれができないから
辛い。
野菜が嫌いっていう自分は
ダメな子なんだって
昼休みに残される度に
そんな悲しいレッテルを
自分に対して張る作業を
繰り返ししている
そんな気持ちでした。
そんな私も大きくなるにつれ
小さい頃に
あんなに嫌いだった野菜も
生トマト以外は
いつしか食べられるように
なっていました。
今では
ラーメンだって
野菜がいっぱい入っている方が
嬉しいし
カレーライスも
大好物。
神保町にあるインド料理「マンダラ」の一品
大人になってからは
誰かから強制されないかぎり
嫌いなものを食べることは
ありません。
だから
私もあの小学校時代以来
トマトを生で食べることは
ありませんでした。
けれど
トマト農家に
なることを決めた時
勉強のために
生トマトを自ら
食べることにチャレンジしました。
そしたら
わずかですが
この私が生でも食べられる
トマトに出会うんですよ。
もうビックリして。
とは言っても
量はほとんど
食べられないですけど。
でも
これまで食べられなかった
私からすると
もうかなりの
驚きなんですよね。
昨日、人の味覚は
子ども時代より
鈍感になっていく
ということを書きましたが
それも関係あるんでしょうね。
だから意気揚々と
自分のとこの
トマトも生で食べてみたら
ダメ!全然食べられない。。。
なんだかうっすらと
敗北感すら漂う。
自分で言うのもなんですが
我が家のトマトは
めちゃめちゃ味が濃いんです。
それでも
生トマトが食べられないのに
トマトをみなさまに案内している
というコンプレックスが
あった私は
何度もチャレンジをしては
食べられないを繰り返す。
そんな生トマトが
食べられない私ですが
実は
ケチャップは大好き!
そして
トマト料理も大好き!
これってトマト嫌いあるある
なんですよね。
(ただ、レアなトマト入りの料理はダメです)
ということで
「だったら料理にしちゃえ!!」
と思って自分が育てた
トマトをいろんな料理に
使ってみました。
そしたら
めっちゃうまい!!!
生ではあんなに
拒否反応があったのに
料理にしたら
本当においしくて
體の中からとにかく
元気になるんです。
これには驚いたし
ものすごく嬉しかった!!!
我が子たちの魅力に開眼するきっかけとなった無水トマトカレー。ちなみに、カレーの付け合わせはらっきょう派です。
今年初めて収穫したニンニクと織田トマトで作ったエビチリ。本当にパワフルな味です。
今まで我が子である
織田トマトを生では
どうしても
體が受け付けられないことに
すごく悲しい気持ちや
後ろめたさがあった。
だけど
料理なら
この子たちの魅力を
楽しみながら
とことん追求出来る!!
それがこれから
自分がトマト農家として
歩んでいくための
大きな大きな光になったんです。
そんな私はこんなことを
よく言われることがあります。
それは
「生トマトが嫌いだからこそ
トマトを食べられない方が
食べられるようになる
情報発信をしたら?」
というもの。
けれど
私はトマトが嫌いな方に
織田トマトを
おススメはしません。
もちろん
それをきっかけに
食べられるようになって
よかった!ってことは
あるかもしれない。
だけど
嫌いなものを
勧められるって
私はあんまり嬉しくない。
それはきっと
先生方や大人の方が
「子どものために」
良かれと思って
されていた給食の完食指導が
私にとっては
つらい記憶になっていることも
関係があるかもしれません。
だって
食べるって
我慢とか
努力とか
忍耐とか
そんな辛い気持ちで
私はやりたくない。
私はやっぱり
楽しくて
嬉しくて
笑顔がこぼれちゃう
食ってそういうもの
であってほしいし
そうありたい。
自分にとっての
食の在り方に
気づいた時に
私は織田トマトを
生で食べるチャレンジは
やめました。
未だに生トマトは
食べられませんが
料理になった時の
織田トマトのパワフルさを
身を持って体感しているから
もう生トマトコンプレックスも
ありません。
ただただ
自分が無理なく
心から楽しめる
「料理」
という分野で
我が子たちをめいっぱい
楽しんでいます。
それに誤解をおそれずに
言えば
食べることでの
楽しみじゃなくってもいい
って思ってます。
見た目
手触り
におい
食べるのは苦手でも
他の部分なら好きかもしれない。
だから
あなたなりの感覚で
食を
そして
食材を
おもいきり楽しんでくださいね。
このブログを読んでくださっている
あなたにとっても
日々の食が
笑顔溢れる
しあわせなものでありますように。
高知からまごころこめて。