つり下ろしと誘引にはトマトにも人にもいいことがいっぱい!

織田トマトの日々
あかね
あかね

織田トマト広報担当、織田茜です。

トマトハウスでは、夫そして私それぞれに色んな音源を流して作業をしていることが多いです。

主に、夫は音楽、私は勉強のための音源を流しています。

今日の私の音源は、さだまさしさんのアルバムでした。

先日のコンサートの余韻がまだ残っています。

 

2シーズン目のトマトまでは、私もトマトのつり下げを行っていました。

私の場合は、20センチほどの下駄のようなものを履いて行っていたんですが、これが結構大変なんです。

それで、だんだん私はつり下ろしはせず、他の作業をやるようになりました。

今シーズンは、つり下ろしは夫が、私は下葉かきや脇芽取りなどをやっています。

畝の場所によっても土の水分量や日の当たり具合が異なるので、同じ日に植えたトマトでも背の高さが全く違います。

背が高いものは2メートルを優に超え、葉が重なり合ったり絡むことがあり、つり下ろしも四苦八苦です。


つり下ろし作業中の夫


畝の端や真ん中あたりは特に背が高くなっていてつり下ろしも四苦八苦です

トマトの樹は、夕方になると茎が硬くなりやすいため、つり下ろして誘引する作業(トマトの樹を上から下ろして、茎を横に這わしていく)は、なかなか大変な作業でもあります。

というのも、茎が硬くなっていると茎を横に這わしていく時にパキッと折れてしまうことがあるからです。

また、つり下ろす時に、樹の太さや実の付き方を見極めて、どこにどう降ろしていこうかを予め決めて行う必要があります

そうしないと、「どこに下ろそうか」と考えあぐねている間に茎にトマトの実の重さがかかったり、茎を変に曲げてしまったりして、茎を折ったりすることにつながるからです。

また、トマトを栽培している時点で完璧な自然ではないのでこういうことを言うのもなんなんですが、なるべくトマトの樹に人が触れている時間を少なくすることも大事なんです。

人が触れていることがトマトの樹にとってストレスになったりするので、なるべく短い時間でつり下ろし、そして誘引することを意識しながらやっています。

そうして、つり下ろし→誘引されたトマトの樹がこちら。

となりの畝に比べて50㎝ほど下がっています。

つり下ろしをして誘引することのメリットは、実際にはバラバラの背丈のトマトたちの高さが均一になることでお世話がしやすくなることです。

例えば、なにか病気などが起きた時、全てがバラバラだったらあんまり目立ちませんが、佇まいが均一だと、その中で違うものってものすごく目立つんです。

なので、トマトたちの異変などに気づいてあげやすくなります。

また、背が高いままだと太陽の光が一番端の畝のトマトにはしっかり当たりますが、それ以外のトマトにとっては影ができるため、成長に影響が出てしまいます。

トマトたちの背の高さが整うことで、太陽が時間帯によって移動する中で畝全体に光が注がれるようになるため、それぞれのトマトたちがしっかり太陽光を浴びることができます。

そんな風に、つり下ろして誘引することのメリットがたくさんあるんです。

あと数日は、この作業を続けていきますよー。

 

織田トマト

【夫:織田康嗣】
織田トマト栽培管理責任者
高知県高知市出身

農業を志したのは、幼い頃に見た父の姿がきっかけだった。

平日に会社員として働く父の笑った顔を見たことは無かったが、週末に田んぼで汗を流す父はとにかく笑っていたのが子ども心に強く印象に残っていた。

高校卒業後は、大阪や東京でコンサートなどの音響スタッフやドラマーとして活動。

東京で長年暮らすうちに、「いつかは故郷に帰りたい」と思うように。そんな時、かつて父が楽しそうに田んぼをやっていた姿を思い出した。

2014年、新規就農を決意し高知県へUターン。
2017年、子ども時代に父と田んぼで汗を流した思い出の地、佐川町でトマト栽培を始める。

自分を大切にし愛することが人を大切にし愛することに繋がる。
だからこそ、食べた人が愛で満たされる、そんなトマトを届けるべく、「愛∞無限大!」を合言葉に夫婦二人三脚で日々励んでいる。

ドラマー、音響スタッフとしても高知県内を中心に活動中。

【妻:織田茜】
オンラインショップ、ブログ担当

大学時代に化粧品に魅了され、都内の化粧品メーカーに就職。
これまで10,000人以上の肌相談に対応。
また、美容知識や顧客対応の社内教育にも従事。

2014年、夫と共に高知県に移住し、2017年から夫婦でトマトを栽培。

農業に携わることでこれまで以上に食の力を知り、人は食べるもので作られていることを実感。

「美しさとは健やかであること」との考えから、心とからだを健やかに保つことを作物の力を通して届けたい!
と、トマトたちのお世話はもちろん、ブログ記事の執筆などを精力的に行っている。

織田トマトの日々